幸せ恐怖症の実態

先ほどお話ししましたように、「幸せ恐怖症」の特徴は、無意識だけど意図的に幸せを回避する(幸せを破壊する)、ということです。そして、自分はあくまでも被害者だと思い込むことです。実際、自分の幸せ(楽しみや悦び)を犠牲にしています。これを根拠に、自分は被害者だと言い張るのです。

たとえば、こんな例があります。彼女の提案で、新幹線で京都に遊びに行くことになっていました。でも彼女は、待ち合わせ場所の東京駅に現れないのです。一緒に行けなくなるのですから、彼女もまた犠牲者です。しかし、これが無意識だけど意図的な行動なのです。つまり、幸せを回避する行動なのです。なぜ、わざわざこんな手の込んだ芝居が必要なのでしょうか。

それは。「幸せを回避している」ということが自分にバレることを恐れるからです。もちろん、恋人にもそのことがバレないように、巧妙な言い訳を用意します。家を出る時、時計を見るのをまちがえていたとか、間に合うように支度していたのに、急に電話が入って気がついた時は電車の発車時刻を過ぎていたとか、もっともらしい理由をもっともらしく言うのです。

思わず、納得してしまいそうな理由です。彼女のことが好きな男性は、彼女を信じようとします。信じた時点で、彼女の呪いの勝ちです。もし、ウソっぽいなぁと読みとった女性は、涙さえ流すことがあります。男性が女性の涙に弱いことを知った上での悪質な犯行です。でも、こんなサル芝居にだまされてはいけません。世間の常識として、「まさか、自分を犠牲にしてまで幸せを回避する人はいないだろう」という思い込みを彼女は利用しているのですから。

女性は、小さなウソをつくのがじょうずです。もっともらしい理由を言うために現場の状況を利用するのです。たとえば、スターツァーズに行こうとしたら、乱暴な人とぶつかって足が痛くなったので、行けないという理由を使うのです。もちろん、ぶっかったのは偶然です。しかし、これを「言い訳」にして、スターツァーズに向かうことをやめようとするのです。

このように、きわめて巧妙ですから、実際のこうしたサル芝居を見分けるのは困難です。半年くらいつき合わないと見えてこないものです。しかし、ここぞ、という時に、しばしば幸せを回避するような態度をとることが多いとしたら、彼女にかけられた「幸せ恐怖症」を疑ってみるべきでしょう。大きな悦びが得られる時ほどぶち壊しにかかりますので、冷静に観察していれば比較的容易に発見できます。

— posted by Kaori at 11:44 am